アルバム編
洋楽
多分ブログを見てくださっている方ならお察しなやつですね、今年はHalseyの「If I Can't Have Love, I Want Power」です。選んだ理由は描いていたテーマが今後大きく影響することだった、シンガー×プロデューサーの掛け算がすごかったことの2つです。
おそらくこのアルバム聴いた時に書いたブログのエントリーにも書いたのですが、タイトルは恐らく多くの女性が抱くであろうことなんですよね*2。なんなら私もそうでした。加えてテーマにしていることは妊娠や出産にまつわる喜びと恐怖、というこれまた経験の有無問わず女性が「ああー」となること。そんなアルバムのプロデューサーがNine inch nails(以下NIN)のトレント・レズナーとアッティカス・ロスがプロデューサーという、強すぎるアルバムだったんですね。
個人的にはプロデューサーの方から興味を持って聞いてみたんですけど、Halseyの声質とNINのサウンドがすごい掛け算になっていて、気付いたら聞いていたということが多かった印象です。あと、トレントが唯一描けていなかった女性的な一面がこういう形で聞けた、って意味でもとても良かったなと思いました。来年もそういうことで色々考える時に聞いていそう。
邦楽
こちらもブログを見てくださっている方なら「あ!」となるやつでしょうか。Who-ya Extendedの「WⅡ」です。
さまざまなアニメのタイアップになっているWho-ya Extendedの2ndアルバムなのですが、前作以上に「自分はこういうアーティストです」という名詞になるようなアルバムだな、と思ったのが選んだ理由です。1stアルバムも十分に代名詞と言ってもいいアルバムだったのですが、今作はそれ以上というか、聴いていてライブを意識されているなと思う曲がいくつかある印象だったんですよね。そうしたらご本人がライブを実際やったことで曲の作り方に変化があったこと*3を仰っていたので、一人納得していたりしてなかったりでした。
加えて、Who-ya ExtendedはWho-yaさん以外はメンバーが流動的なクリエイターズユニットでもあります。なので一曲一曲音が違っているケースが多く、聴いていて楽しいというのもあるのですが、今作はそれがより出ていた印象でした。特にライブ後を作ったという「透明な花」が特にそう感じたので、是非とも聞いてみてほしいです。
ベストソング編
洋楽
Thundercat ft. Louis Cole & Genevieve Artadiの「Satellite」です。そう、まさかのThundercatです! 今回そっちなの? となる人が多いと思いますが、そうなんです。
聞いたきっかけはラジオを聴けるようにしてから聞いているJ-WAVEのSTEP ONEで一時期よく流れていたのを聞いて「あ、これいいな」と思ったことから。そしてそそくさと曲を特定してダウンロードしてから夜めちゃめちゃ聞くようになっていた、と言う感じです。
そして良かった理由はドラマのサントラのうちの一曲と思えないくらいの心地よさといいますか、Thundercatのベースがすごく新鮮に聴けたからというもの。この曲のおかげで新たな扉が開けましたし、気付いたら彼のオリジナルアルバムや参加しているアルバムを聴いていました。そういう意味で選ばせていただきました。
邦楽
そう、今年の「こんなはずじゃなかった2021大賞」のアーティストでもある三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの「TONIGHT」です。
この曲はパフォーマーのELLYさんが初めてプロデュース担当した楽曲でした。彼らと言うと、"今"を取り入れたアッパーな曲だったりミディアムナンバーだったりと幅広いことに定評があり、メンバーが作詞をしたりということもしています。ですが、プロデュースというのは今までありませんでした。しかしこの曲で初めてメンバーがプロデュースである上に、今までの彼らにはないタイプのR&Bだったんです。これが新鮮で最高だったから、と言う理由で今回ベストに上がりました。
どのくらい聞いていたかといったら、これ聞いてなければコンサート行ってなかったな、と思うくらいです。それくらい新鮮に聴けましたし、リミックスもそれぞれ良かったですし、彼らを再び見てみようと思えるものでした。
という感じでした。例年に比べて結構聞いていたなぁとなりながら振り返られて良かったです。来年も色々聞いていけたらと思います。
*1:そして詰みアルバムも増えたなっていうのは言うまでもありません。
*2:日本語に訳すと「愛を手に入れられないなら、パワー(権力)が欲しい」という意味です。
*3:THE F1RST TIMEのインタビューご参照いただけるとわかるかと思います。